不定期刊行物 Sinfonica研究叢書No.16
家計所得の国際比較研究
-「統計分析プロジェクト」研究成果報告-当財団が平成16年度に発足させた統計分析プロジェクト研究会の平成18~19年度における研究成果をまとめたもの。
第1章では「税・社会保障制度が家計所得に及ぼす影響-国際比較データベースの構築-」研究班(主査:木村清美大阪産業大学経済学部教授)による、日本、イギリス、韓国の家計のシミュレーション・データとその比較分析結果を報告。
第2、3章は「国際比較可能な統計データの提供-家計調査と雇用指標-」研究班(主査:金子治平神戸大学大学院農学研究科教授)による研究成果報告であり、第2章ではイギリスの統計のマイクロ・データを再集計し、第1章で設定したモデル世帯の家計所得の実態をシミュレーション・データと比較。第3章では日本とイギリスの統計のマイクロ・データを用い、日英のワーキング・プアの実態を比較分析。
編集: | 統計分析プロジェクト研究会 |
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規格: | B5判、181ページ |
発行: | 平成21年2月23日 |
価格: | 2,095円(税込) |
もくじ
はじめに
第1章 税・社会保障制度が家計所得に及ぼす影響-国際比較データベースの構築 日本・イギリス・韓国編-
- 第1節研究の目的と方法
- 1.研究の目的1
- 2.研究の方法2
- 2-1.モデル世帯類型2
- 2-2.勤労収入の階級区分と範囲2
- 2-3.税・社会保険料・社会保障給付額・可処分所得額の算出4
- 2-4.限界税率・限界社会保険料率・限界有効税率の算出11
- 第2節税・社会保障と家計所得-日本・イギリス・韓国の比較-
- 1.シミュレーション・データの特徴13
- 1-1.世帯類型と税負担13
- 1-2.社会保険料負担14
- 1-3.児童手当,児童扶養手当など17
- 1-4.国際比較の方法について18
- 2.勤労者1人世帯19
- 2-1.単身世帯19
- 2-2.母子1人世帯21
- 2-3.母子2人世帯24
- 2-4.夫婦世帯27
- 2-5.夫婦子1人世帯30
- 2-6.夫婦子2人世帯33
- 3.勤労者2人世帯36
- 3-1.夫婦(33)世帯36
- 3-2.夫婦(33)子1人世帯39
- 3-3.夫婦(33)子2人世帯42
- 3-4.夫婦(67)世帯45
- 3-5.夫婦(67)子1人世帯48
- 3-6.夫婦(67)子2人世帯51
- 4.3ヶ国の家計所得比較54
- 4-1.勤労者1人世帯54
- 4-2.勤労者2人世帯59
- 4-3.まとめ63
- 第3節日本の生活保護給付と家計所得
- 1.分析の視点65
- 2.夫婦世帯の生活保護給付と可処分所得67
- 3.母子・単身世帯の生活保護給付と可処分所得82
- 4.シミュレーションの結果89
第2章 統計データでみる世帯別所得分布
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- 1.目的と資料93
- 1-1.はじめに93
- 1-2.イギリスのEFSについて93
- 2.世帯属性分類と集計方法96
- 2-1.世帯属性の設定と分類96
- 2-2.勤め先収入と可処分所得99
- 3.集計結果101
- 4.モデル計算結果との比較103
- 4-1.比較方法103
- 4-2.比較結果104
- 5.まとめ110
第3章 ワーキング・プアの日英比較の試み
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- 1.はじめに113
- 2.日本のワーキング・プア推計114
- 2-1.これまでの日本のワーキング・プア推計とその結果114
- 2-2.世帯所得と個人の労働市場での活動をリンクさせた推計方法117
- 3.イギリスのワーキング・プアの推計121
- 3-1.利用するデータの検討121
- 3-2.イギリスの最低生活水準123
- 3-3.イギリスのワーキング・プアの推計方法126
- 4.推計結果128
- 4-1.イギリスのワーキング・プアの推計結果とその基本的特徴128
- 4-2.ワーキング・プアの日英比較132
- 5.むすびにかえて134