不定期刊行物 Sinfonica研究叢書No.20
政府統計データを利用した労働・家計に関する研究
-「統計分析プロジェクト」研究成果報告-当財団が平成16年度に発足させた統計分析プロジェクト研究会第2班の平成20~23年度における研究の成果をまとめたもの。
同研究会第2班では、政府統計データを利用した労働・家計に関する国際比較を主題として年2~3回の研究会を開催してきた。本書に掲載した研究成果は、いずれも政府統計のマイクロ・データ(ミクロデータ)の利用あるいは利用を想定した研究となっている。
編集: | 統計分析プロジェクト研究会 |
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規格: | B5判、136ページ |
発行: | 平成24年3月31日 |
価格: | 2,200円(税込) |
もくじ
はじめに
第1章 家計調査と家族の消費行動
-英国EFS2005-06のマイクロ・データの紹介と分析-
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- 1.はじめに1
- 2.英国の家計調査(EFS)のマイクロ・データ1
- 2-1.EFSマイクロ・データの構造1
- 2-2.品目コードとその拡張4
- 3.家族の消費行動研究の概況6
- 3-1.線型支出体系6
- 3-2.「プールされた家計所得」仮説とRotten kids theorem6
- 3-3.「プールされた家計所得」仮説への批判8
- 4.EFSと家族の消費行動9
- 4-1.家計調査と経済理論9
- 4-2.EFSにおけるエンゲル曲線11
- 5.おわりに16
第2章 全国消費実態調査を利用した勤労者世帯における個人所得の吟味:比較統計資料を通じた「ミクロデータ」利用のための論点整理
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- 1.はじめに23
- 2.統計比較の中での稼得所得概念24
- 2-1.仕事の分類27
- 2-2.収入の定義28
- 2-3.就業者数31
- 3.二人以上世帯における世帯主とその他の世帯員32
- 4.収入階級別特徴36
- 5.統計比較の中での勤労者数41
- 6.小括44
第3章 ワーキング・プアの日米英加比較
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- 1.はじめに45
- 2.ワーキングプアの定義と推計方法46
- 3.各国の利用データの検討47
- 3-1.日本47
- 3-2.イギリス48
- 3-3.カナダ50
- 3-4.アメリカ52
- 4.各国の最低生活基準の検討54
- 4-1.日本54
- 4-2.イギリス55
- 4-3.カナダ58
- 4-4.アメリカ62
- 5.各国のワーキングプアの推計69
- 5-1.イギリス69
- 5-2.カナダ71
- 5-3.アメリカ71
- 6.ワーキングプアの国際比較72
- 6-1.基本属性別の比較72
- 6-2.就労形態別の比較73
- 7.むすびにかえて75
- 付表3-1日本のワーキングプアの推計結果84
- 付表3-2イギリスのワーキングプアの推計結果86
- 付表3-3カナダのワーキングプアの推計結果89
- 付表3-4アメリカのワーキングプアの推計結果92
第4章 イギリスの社会保障制度の現状と課題
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- 1.はじめに95
- 2.イギリスの税額控除制度96
- 2-1.イギリスの税額控除制度の概要96
- 2-2.税額控除(Tax Credit)に含まれる過ちや不正100
- 3.Tax Creditの捕捉率102
- 3-1.Tax Creditの捕捉率の概要102
- 3-2.TCTRの標本誤差111
- 3-3.TCTRにおけるFRSの評価と注意点112
- 4.FRSマイクロ・データを利用した受給家族数の検討113
- 5.おわりに117
- 抄訳120
- 資料1Child Tax Credit and Working Tax Credit - Take-up rates 2005-06120
- 資料2Child and Working Tax Credits Statistics - Finalised annual awards 2005-06127
- 資料3Child and Working Tax Credits - Error and fraud statistics 2005-06 & 2006-07133