「都道府県別メッシュ情報一覧(2005年版)」の利用について
1. はじめに
2. データ内容の説明
3. 利用例
1.はじめに
このデータは、標準地域メッシュ及び2分の1地域メッシュについて、対応する都道府県・市区町村名、「平成17年国勢調査結果による人口の有無」、「平成18年事業所・企業統計調査結果による事業所の有無」、「地形図名」などの情報を、メッシュごとに編集したものです。これまで総務省統計局から公表されてきた各種地域メッシュ統計には収録されていないメッシュ(人口あるいは事業所が存在しないメッシュ)も含めて、日本国土にかかる全ての地域メッシュについて収録されているという点に特徴があります。
2.データ内容の説明
データ・レイアウトは、以下の通りです。
データ識別部(RID) | ||||||||||||||||
ID | 地域メッシュ・コード | ![]() |
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当該地域区画にかかる市区町村情報 | ||||||||||
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※データファイルは、CSV形式で作成しており、項目ごとにカンマで区切られている。
①ID
日本測地系と世界測地系を識別するため、最初のカラムにデータIDを付している。
日本測地系「2005J」
世界測地系「2005W」
②地域メッシュ・コード
第1次地域区画のメッシュコードを利用して、当財団で提供している「平成17年国勢調査 小地域集計(町丁・字等別地図(境界)データ)」と重ね合わせ、日本の国土にかかるすべての1kmメッシュおよび500mメッシュを生成した。
※地域メッシュ・コードは、区画ごとにカラムを分けている。
③人の有無
②で生成した地域メッシュコードと「平成17年国勢調査に関する地域メッシュ統計」に収録されているメッシュコードを参照させ、人口の有無の区別を付している。
人が住んでいない、人口0メッシュ 「0」
人が住んでいるメッシュ 「1」
④事業所の有無
同じく、②で生成した地域メッシュコードと「平成18年事業所・企業統計調査に関する地域メッシュ統計」に収録されているメッシュコードを参照させ、事業所の有無の区別を付している。
事業所がないメッシュ 「0」
事業所があるメッシュ 「1」
⑤県・市区町村コード、県名・市区町村名
ArcGISを用いて、「平成17年国勢調査 小地域集計(町丁・字等別地図(境界)データ)」と、②において生成した1kmメッシュおよび500mメッシュのポリゴン(境界)データを重ね合わせ、当該地域メッシュ区画にかかる都道府県・市区町村のコードおよび名称を抽出した。
また、当該地域メッシュ区画にかかる都道府県・市区町村数を付している。
⑥当該地域メッシュ区画が含まれる25000分の1地形図名
「平成17年国勢調査に関する地域メッシュ統計」および「平成18年事業所・企業統計調査に関する地域メッシュ統計」に収録されている「当該地域メッシュ区画に含まれる25000分の1地形図名注)」を抽出して、対応する地域メッシュに付している。
注) | 「当該地域メッシュ区画が含まれる25000分の1地形図名」は、「平成17年国勢調査に関する地域メッシュ統計」および「平成18年事業所・企業統計調査に関する地域メッシュ統計」に収録されているメッシュコードから抽出している。各地域メッシュ統計に収録されていない地域メッシュ区画については、「当該地域メッシュ区画にかかる25000分の1地形図名」のデータがないため、ブランクとしている。 |
当財団で提供している「平成17年国勢調査小地域集計(町丁・字等別地図(境界)データ)」は、市販されている多くのGISソフトウェアで利用でき、町丁字別の人口分布等、地域の特徴を統計地図として描画することができます。
この地図データから町丁字という単位で統計地図を作成する際には、都心部と山間部で境域面積が大きく異なることがあるため、誤解を招くことを避けるために、シンボル地図や人口密度といった単位面積当たりの値で塗り分け地図を作成する必要があります。
しかし、町丁字のような小地域ではシンボル地図を作成するのは難しく、また面積の大きい町丁字を人口密度で表現すると、実際には一部の地域にしか人が居住していないのに、一様に人口が分布しているように過大に見えることがあります。
そこで、町丁字別人口分布の上に(図1)、「都道府県別メッシュ情報一覧(2005年版)」の人口有無の分布を重ね合わせると(図2)、町丁字を人が住んでいる地域と人が住んでいない「人口0」の地域に分割することができ、より実態に即した分布が把握できます。
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図1 町丁・字等別の人口分布図(平成17年国勢調査結果) |
図2 図1に「都道府県別メッシュ情報一覧」の 人口有無の分布を重ね合わせた図 |
非常に簡易なデータ構成であるため、当財団で提供している既存の統計データや統計局から公表されている統計データ等と組み合わせて、地域特性を分析する際の素材としてご利用いただけます。