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世界の子どもたちを救おう
~ユニセフの活動を通して~

(1)ねらい

○今地球上には戦争や貧困のために,5才未満の子ども達, 約1,100万人が死亡していることを理解させる。

○特に,アフリカ,中近東,南アジアの開発の送れている国々では, 栄養不足や伝染病のために死んでしまう子ども達の多いことを理解させる。

○貧しい子ども達を救うために,ユニセフではいろいろな援助活動をしていることを知り ,国際理解と世界平和へ気持ちを育てる。

○1年間に1,100万人という東京都の人口に近い5歳未満の子ども達が死亡している 事実を数量的にとらえさせ,その現状を理解させる。

○単なる数量の読みにとどまらず,解釈し推論する力を育てる。



(2)指導上の留意点

○ユニセフの活動を理解させることは,国際理解や世界の平和のために大変大切なことである。 したがって総合学習としてユニセフを取り上げ,統計を使った学習活動が大いに意味をもつと 考えられる。発展的な学習として,ユニセフの援助活動に協力することもできる。 また地図や地球儀,他の資料なども活用することで生徒に実感を持たせるとよい。

○世界の統計を使用する場合には,調査方法が違っていたり, 調査年度の違う数字が混在していることがあるので,頭注や脚注をよく見て利用されるとよい。

○調査項目の定義や用語の定義などを吟味して活用することが大切である。

例えばCEE・・・中東欧,CIS・・・独立国家共同体(主に旧ソ連邦共和国)。

また供給栄養量(kcal)・・・(人間の消費に向けられた食料総供給量)÷(総人口), したがって実際の食料摂取量より多めである。



(3)参考事項

○ユニセフへの問い合わせ

財団法人 日本ユニセフ協会 
〒106-8607 東京都港区高輪4-6-12ユニセフハウス

TEL 03-5789-2012 FAX 03-5789-2032 
ホームページ http://www.unicef.or.jp/

日本ユニセフ協会の支部は11の都道府県にある。

○ユニセフに関する資料

・統計で見る子どもの10年(1990~2000)~子どものための世界サミットからの前進~

・ユニセフ編 世界子ども白書2002 ・ユニセフ編 2001ユニセフ年次報告

・矢野恒太記念会編 世界国勢図会第12版