第2回 JCC Meetingを2007年3月12日に行いました。今回のJCC Meetingでは,はじめに平成18年度におけるプロジェクトの活動報告がなされ,平成19年度のプロジェクト計画について協議が行われました。また,小地域統計データの提供フォーマット,およびスマトラ島,カリマンタン島におけるGrid
Squareデータ編成についての説明を行いました。
カリマンタン島南東部,南カリマンタン州バンジャル県においてCensus Blockの現地点検を行いました。北スマトラ州メダン市での調査と同様にGrid Squareの同定作業のための調査です。
バンジャル県の人口はおよそ12万人,西に隣接する州都バンジャルマシンの人口は52万人です。
バンジャル県の人々はバリト川によって形成された広大な湿地の上に暮らし,家屋の多くは水上に建設されています。
2007年3月7日に,小地域統計の利用・分析応用をテーマにしたセミナーを開催しました。
およそ100名のセミナー参加者を前に,BPSインドネシア中央統計庁長官のDr.
Rusman,およびJICAインドネシア事務所片山次長の挨拶の後,BPS中央統計庁からMuljono副長官,ボゴール農科大学からChairil教授,そして日本人専門家4名により講義が行われました。その後,講師と会場の受講生との間で活発なディスカッションが行われました。
会場では,これまでにBPSが作成した,統計書,統計地図およびセンサス時に使用されるCensus
Blockのスケッチマップ,そして本プロジェクトにより編集が始まった小地域統計による統計地図などが展示され,講義の終了後も,それらの展示物を囲み,講師と受講生の談話が続きました。
写真は,講義後のディスカッションの様子です。
小地域統計セミナーの詳細については,資料室をご覧ください。
スマトラ島北部,北スマトラ州メダン市において,現地点検を行いました。この調査は,センサス実施時に設けるCensus
Block(調査区)の区画を実際に測り,その地域にもっとも適したGrid Squareの最小サイズを決定するために行っています。また,GPSによって計測したCensus
Blockの中心点座標と地形図から判断される中心点座標の誤差を測り,精度の検証も行っています。
インドネシア中央統計庁では,最小行政単位であるDesa/Kelurahan(村/区)の下位に,およそ80世帯を目安にCensus
Block(調査区)を設けて,統計調査を行っています。Census Blockの区画は人口の集中する市街地で小さく,農村部で大きくなります。また,インドネシアの人口の約6割が集中するジャワ島(インドネシア全土におけるジャワ島の面積割合は約7%)では,そのほかの地域にくらべCensus
Blockの区画は小さくなります。
BPS職員への小地域統計データの作成・利用・分析に関する研修の第2回を行いました。
研修では,表計算ソフトを使用した,小地域統計の分析,統計地図の作成と利用などの講義とワークショップを行っています。
資料室に研修資料を追加しました。
BPSの地方局スタッフに対し,小地域統計データの作成,利用,分析に関する研修の第1回を行いました。研修は2年間で12回行うことにしており,インドネシア全土において小地域統計が作成され,利用・分析がなされることを目的としています。
研修は4日間行われ,第1回では,ジャワ島におけるBPS地方局のスタッフ,中央庁のスタッフあわせて40名が参加しました。
写真は,開校式(上)と研修中の受講生の様子(左)です。
詳細については,資料室をご覧ください。
今年は9月24日からラマダンが始まります。当日はラマダン開始前最後の金曜日に当たるため,カウンターパートよりラマダン前の昼食会に招待されました。BPSのHappy部長よりカウンターパートの方々の紹介と我々の紹介があり,その後コーランが読まれ,昼食会が始まりました。
ラマダン: イスラム暦の9月に行われ1ヶ月にわたる断食月。日の出から日の入りまで一切食べ物を口にすることはできません。この期間中,インドネシアの方の多くが日の出前から活動を開始することになりますので,労働時間もシフトし,いわゆるサマータイムのようなります。因みにインドネシア語で断食は”Puasa”と言います。
この日は金曜日で,男性はみなBatikを着ています。BPSでは「Batik Day」と呼ばれています。因みに金曜日はインドネシア語で,Hari
Junat といいます。
またこの日はインドネシアにおける「統計の日」であり,午前中には統計の日スポーツ大会が行われていました。
人口・農業・経済センサスの担当者にプロジェクトの説明が大友チームアドバイザーよりなされ,小地域統計の活用法についての検討が行われました。
2006年9月14日に,第1回JCC Meetingが開催されました。大友チームアドバイザーよりインセプションレポートについての説明がなされ,日本人専門家とBPSのカウンターパートとの協議が行われました。このJCC
Meetingを経て,プロジェクトは本格的に始動しました。
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BPS地方局のPropinsi,Kabupaten/Kota,Kecamatanの各機関のスタッフとともに,統計調査時に使用されるCensus Blockのスケッチマップを手に,Census Blockを調査して回りました。
今回調査に訪れたメダン市は人口200万人を擁する,ジャカルタ,スラバヤに次ぐインドネシア第3の都市です。
南緯6度のジャカルタに対し,メダン市は北緯4度。南北の緯度差は約10度であり,これは札幌-福岡間の緯度差と同じくらいです。
金曜日にBatikを着る理由:金曜日の午後は特別なお祈りの時間があり,BPSでは男性は正装であるBatikを着用するとのことです。
日本の統計の日:因みに日本の統計の日は10月18日です。
JCC:Joint Coordinating Committee:合同調整委員会
また,ここではインドネシアにおける地域メッシュのコード体系の設定について提案され,承認されました。
インドネシアにおける地域メッシュ(Grid Square System)につきましては,資料室をご覧ください。