2023年度 G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト実施要領
公益財団法人 統計情報研究開発センターでは、地理情報システムと統計情報の一体的利用について普及を促進するため、本年度も「G-Census※プレゼンテーション資料作成コンテスト」を実施します。
※「G-Census」は、当財団が開発した、操作方法がシンプルな統計GISソフトです。
目的
我が国あるいは地域社会における課題の認識、統計データの探索・入手、統計データの分析、分析から得られた情報の検討、情報の効果的な発信など、統計情報リテラシーの向上及び統計GIS利用の普及・促進を目的として本コンテストを実施します。
名称
「G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト」
応募テーマ
G-Censusと統計データを利用して、我が国における地域(市区町村、町丁字など)の現状を全国や都道府県、周辺地域などと比較しながら明らかにし、その地域をより良くするための提案をしたプレゼンテーション資料を募集します。下記のテーマ例は、総務省統計局による統計調査の集計結果を利用したものですが、応募者が新たに収集・作成したデータを用いた提案も歓迎します。
<テーマ例>
- 「我が県の人口減少とその分布」(人口減少)
我が国の総人口は長期的な減少過程に入ったが、人口減少となっている都道府県や市区町村では、様々な課題に直面している。このような状況を把握するために、長野県の各市町村の人口減少の様子を地図化し、対策の必要性について整理する、など。
- 「高齢化と産業別女性従業者数の増加の関係を分析する」(高齢化と就業構造の変化)
既に人口減少局面に突入した我が国においては労働人口も将来減少すると推計されており、労働参加率を向上させることが重要で、特に労働力率が低い女性の労働参加の促進が求められる。平成24年、28年経済センサス-活動調査の全国の結果を分析すると、女性従業者数の増加の多くを「P医療,福祉」の増加で説明できるが、女性従業者数の増加率は地域によってばらつきがあるので、「P医療,福祉」の女性従業者数の増減率について地域別に分析する。また、女性従業者における「P医療,福祉」の寄与が他の産業と比較して高いのは、当該地域における人口の高齢化によると考えられるため、これらの項目について統計地図を作成し、相関関係を分析する、など。
そのほか、「生産年齢人口の減少と女性の就業率」「産業別事業所数の推移と地域分布」「ボランティア活動の地域的な特徴」「スマートフォンとパソコン所有率の都道府県別比較」など、応募者が関心を持っているテーマによる応募を期待しています。
応募資格
- 日本国内在住で、G-Censusと統計データを用いたプレゼンテーション資料作成に興味関心のある方
- 個人での応募のほか、団体(大学のゼミ等)での応募も可とします。
応募資料
所定の応募申込書に600字以内でプレゼンテーション資料の企画案を記入して提出して下さい。優秀な企画案を提出していただいた方(第1次審査通過者)にG-Censusを貸与します。貸与されたG-Censusを利用して、統計地図の作成や分析を行い、プレゼンテーション資料として、Microsoft PowerPoint(パワーポイント)のスライド10~15枚の範囲(表紙及び参考文献等の記載スライドを含む)にまとめ、提出して下さい。
応募上の注意
(著作権等)
- プレゼンテーション資料は、応募者が自分で作成したものに限ります。
- プレゼンテーション資料の著作権は、応募者に帰属します。
- 事務局は、第2次審査入賞作品を利用する権利を2年間保有します。入賞作品は、本コンテストの広報活動として、雑誌などで利用することがあります。利用にあたっては応募者の氏名を掲載します。
(応募資料の形式等)
- プレゼンテーション資料の1枚目は表紙とし、タイトル、所属、氏名を明記して下さい。また、最終スライドには、資料作成にあたって参考にした文献、資料及び使用した統計データ等を明記して下さい。
- プレゼンテーション資料に、G-Censusで作成した統計地図を2枚以上入れて下さい。G-Censusで作成した統計地図が2枚以上掲載されていない場合は、審査の対象としません。
- 表、グラフ、写真の利用を可とします。ただし、原則として、自分が作成、撮影したものに限りますが、引用する場合は必ず出典を明記して下さい。また、写真に個人を特定できる人物が写っている場合は、本人の了解を得て下さい。
- Microsoft PowerPoint(パワーポイント)のアニメーション機能は利用不可とします。
(G-Censusの貸与について)
- 第1次審査を通過された方に、G-Censusを貸与します。貸与したG-Census(DVD)はプレゼンテーション資料作成終了後、G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト事務局までご返却下さい。
(資料作成に関する問い合わせ)
- 原則として、作成するプレゼンテーション資料の内容及びG-Censusの操作に関する問い合わせには応じません。
賞金の授与
優れた作品については、下記の賞金を授与します。
賞 | 人数 | 賞金 |
---|---|---|
最優秀賞 | 1名 | 5万円 |
優秀賞 | 2名 | 3万円 |
奨励賞 | 若干名 | 1万円 |
応募手続
【第1次】
- 応募申込書の送付
当財団所定の応募申込書を当財団ホームページから、最初に表示される個人情報の取扱いについてご理解いただいた上でダウンロードして下さい。ダウンロードした応募申込書に、プレゼンテーション資料の企画案と必要事項を記入の上、G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト事務局宛てに、E-mailもしくは郵送で送付して下さい。ただし、FAXでの受付は行いません。ダウンロードできる応募申込書は、「Microsoft Word形式」(26KB)
または「PDF形式」(119KB)
です。
- 応募申込書の受付期間
2023年10月3日(火)~11月7日(火)
※11月7日(火)18時までに必着のこと - 応募申込書の送付先
〒101-0051 東京都千代⽥区神⽥神保町3-6 能楽書林ビル5階
公益財団法⼈ 統計情報研究開発センター
G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト事務局 宛
g-census(at)sinfonica.or.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。
※郵送の場合は、封筒の表に「G-Censusコンテスト応募」と朱書して下さい。
【第2次】
- 第1次審査通過の通知
提出された応募申込書の審査により選出された第1次審査通過者には、事務局から第1次審査通過の通知を行い、G-Censusのインストーラ(DVD)、インストール説明書、操作解説書を11月下旬頃に送付します。
- プレゼンテーション資料の送付
第1次審査通過者は、貸与したG-Censusを利用して作成した統計地図を掲載したプレゼンテーション資料をMicrosoft PowerPoint(パワーポイント)のスライド10~15枚の範囲(表紙及び参考文献等の記載スライドを含む)にまとめ、G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト事務局宛てに、E-mailもしくは郵送で送付して下さい。
※郵送の場合は、作成した資料の印刷物(1部)とファイルを収録したCDまたはDVD(1部)を送付して下さい。 - プレゼンテーション資料の送付期限
2024年1月15日(月)
※2024年1月15日(月)18時までに必着のこと - プレゼンテーション資料の送付先
〒101-0051 東京都千代⽥区神⽥神保町3-6 能楽書林ビル5階
公益財団法⼈ 統計情報研究開発センター
G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト事務局 宛
g-census(at)sinfonica.or.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。
※郵送の場合は、封筒の表に「G-Censusコンテスト応募」と朱書して下さい。
選考
【第1次審査】
提出された応募申込書について、第1次選考項目に基づき、事務局にて選考します。
(第1次選考項目)
- 論理の一貫性
論旨に一貫性があり、説得力があるか。 - 作成可能性
使用する統計データ、GIS機能、統計手法等を具体的に挙げて、プレゼンテーション資料の作成可能性や課題解決の可能性が言及されているか。 - 発想の豊かさ
地域における課題に自らの切り口や視点を見つけて、テーマが設定されているか。
上記3項目について、良い点に加点して選考します。
【第2次審査】
- 提出された応募申込書及びプレゼンテーション資料について、第2次選考項目に基づき、当財団におかれた選考委員会で、優れた作品を審査・決定します。
(第2次選考項目)
- データ利活用の正確性
設定したテーマについて適切な統計データを選択し、適切な分析手法が用いられているか。また、情報の典拠を明示し、適切に引用が行われているか。分析手法について説明されているか。 - データや資料の読解力
適切な統計地図やグラフ、表を作成し、それらから情報を正確に読み取り、説明されているか。 - 論理の一貫性
プレゼンテーション資料において、設定したテーマに関する分析結果について論理の矛盾なく正確に説明し、結論を導き出しているか。 - 発想の豊かさ
地域における課題に自らの切り口や視点を見つけてテーマを設定し、自ら考察した結果について客観的にわかりやすく説明されているか。 - デザインの素晴しさ
プレゼンテーション資料に掲載されている統計地図、グラフ、図、文字の配置や大きさ、色使いなど、内容がわかりやすくなるように工夫がされているか。 - 内容の公益性
設定したテーマが分析対象地域にとって重要なものであるか。その重要性について説明されているか。
上記6項目について、良い点に加点して選考します。
- データ利活用の正確性
- 本年度の選考委員会のメンバーは次のとおりです。
委員長 菊地 進 (立教大学名誉教授) 委員 角本 繁 ((株)DiMSIS研究所代表取締役/元東京工業大学特別研究員) 吉川耕司 (大阪産業大学学長) 櫻本 健 (立教大学経済学部准教授) 駒形健一 ((公財)統計情報研究開発センター理事長) 會田雅人 ((公財)統計情報研究開発センター専務理事) - 選考の結果、最優秀賞、優秀賞、奨励賞受賞者に選ばれた方には、2024年2月中旬頃、応募申込代表者に受賞の旨を通知します。
- 最優秀賞、優秀賞受賞者には、2024年2月(予定)の統計情報セミナー冒頭において、賞状、賞金の授与を行います。
※新型コロナウイルス感染防止の対策のため、授与の中止もしくは変更とする場合があります。 - 採否の理由に関する問い合わせには応じません。
問い合わせ先
G-Censusプレゼンテーション資料作成コンテスト事務局
Tel 03-3234-7471
g-census(at)sinfonica.or.jp
※ (at) は @ に置き換えて下さい。
統計GIS ソフト「G-Census」とは
国勢調査などの公的統計をはじめとする統計データとそれに対応した地図データを収録した、統計情報を地図上で表現できる便利な統計GIS ソフトです。
G-Censusの特長
- 操作が簡単で、手軽に利用できます。
- 地図データと統計データがすでに収録されているので、すぐに統計地図が作成できます。また、作成した統計地図の統計データを書き出して、Excel 等で利用できます。
- ユーザーが用意した統計データを読み込んで、統計地図を作成することができます(※1)。また、地図データ(シェープデータ)を読み込んで、表示することができます(※2)。
- ユーザーが分析したい都道府県、市区町村、町丁字の地域範囲を指定して、統計地図を作成することができます。
- 時間情報が入った地図データが収録されているので、過去から現在までの市区町村単位の地図が表示できます(※3)。
(※1) | 統計データの読み込みは、すでに収録されている地図境界データに関連づけることができます。一部の地域、時点の読み込みに不具合がある場合があります。 |
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(※2) | シェープデータを地図上に表示することは可能ですが、塗り分け地図の作成等、G-Censusの機能を利用できません。 |
(※3) | 市区町村の境界は、原則として昭和45年から平成22年まで日単位で収録されていますが、不具合がある場合があります。収録されている統計データの各時点の塗り分けの可否については、確認を行っています。 なお、町丁・字等の境域は、平成12、17、22年について収録されていますが、平成12~17年、17~22年の間の町丁・字等境界の変更情報は収録されていません。 |
G-Census 動作推奨環境
OS: | Windows 10以上 ※お使いのOS、機種によっては、本ソフトウェアの機能の一部がご利用になれない場合があります。 |
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CPU: | 動作周波数 2.5GHz以上 |
メモリ: | 2GB以上 |
HDD容量: | 空き容量3.0GB以上 |
ディスプレイ解像度: | 1024×768以上 |
収録されている統計データ
調査名 | 地域 | 項目 | |
国勢調査 (平成22、17、12、7年) |
都道府県 市区町村 町丁・字等 |
基本 | 人口(総数、男、女)、人口密度、一般世帯数、1世帯当たり人員、外国人数1) 、人口集中地区人口1) |
家族 | 家族類型別一般世帯数、家族類型別一般世帯人員、3世代世帯数(H7なし)、高齢夫婦世帯数1) 、高齢単身世帯数1) | ||
住宅 | 住宅の建て方別一般世帯数、住宅の所有の関係別一般世帯数、1世帯当たり延べ面積(H22なし)1) | ||
年齢 | 年齢各齢別人口2)、年齢5歳階級別人口、平均年齢 1) | ||
労働 | 労働力状態別15歳以上人口3)、従業上の地位別15歳以上就業者数1) | ||
産業 | 産業大分類別15歳以上就業者数1) | ||
職業 | 職業大分類別15歳以上就業者数1) | ||
従業地・ 通学地 |
常住地による人口1)、従業地・通学地による人口(総数のみ)1) | ||
国勢調査 (平成2、昭和60、55、50、45、40、35年) |
都道府県 市区町村 |
人口(総数、男、女)、年齢5歳階級別人口 | |
経済センサス-基礎調査 (平成21年) |
都道府県 市区町村 |
産業大分類別事業所数、産業大分類別従業者数 | |
事業所・企業統計調査 (平成18、13年) |
|||
住民基本台帳人口移動報告年報 (平成23年) |
都道府県 | 移動前の住所地別転入者数及び移動後の住所地別転出者数 | |
社会・人口統計体系(SSDS) (平成17~22年)4) |
市区町村 | 人口・世帯、自然環境、経済基盤、行政基盤、教育、文化・スポーツ、居住、健康・医療、福祉・社会保障、安全 | |
市町村別将来推計人口データ (当財団推計による) |
市区町村 | 平成22、27、32、37、42、47、52年 男女年齢5歳階級別人口 |
1) 都道府県、市区町村のみ 2) 都道府県のみ
3) 一部データは都道府県、市区町村のみ 4) 項目によって年次は異なる
収録されている地図データ
- 平成22年国勢調査 町丁・字等別地図(境域)データ
- 数値地図2500(空間基盤データ)<承認番号 平23情使 第102号>
- 数値地図25000(空間基盤データ)<承認番号 平23情使 第102号>