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統計と情報の専⾨誌「エストレーラ」 ESTRELA 参考

2008年6月号(No.171)50~55ページ
連載「Excelによる統計グラフ表現法」第40回(古田 裕繁 著)より

「回帰分析出力結果カスタマイズ」マクロ

回帰分析出力結果カスタマイズ

Excelには「回帰分析」の機能がありますが、出力結果の表記は、一般的に統計の教科書で使われる用語と異なり、わかりづらいことがあります。また、出力結果(数値)の示す意味も初心者にとっては、理解しづらいという難点があります。これらの問題点を解決したのが本マクロで、時系列データの回帰分析を行う際、Excelの出力結果をより見やすくカスタマイズします。具体的には、(1)用語を教科書等で使われる一般的な用語に改め、各種検定結果をわかりやすく表示する、(2)DW比の計算を行う、(3)観測データ順に並べたグラフ表示を行う、(4)回帰式を表示するなどです。
「回帰分析出力結果カスタマイズ」マクロをダウンロードして、ぜひお試しください。

動作環境:
Excel2002 + Windows XP
操作方法:

  1. 下のExcelファイル(My_kaikibunseki.xls)をダウンロードします。なお、本マクロを利用するときは、このファイルを開いておいてください。
  2. 分析ツール「回帰分析」の出力結果の範囲を選択します。なお、出力結果には残差出力も含めてください。
  3. Excelの「ツール」-「マクロ」-「マクロ」ダイアログボックスを開き、「Testing」「DW_test」「Formula」「Plots_by_obs_order」「My_Tool」のいずれかのマクロをクリックします。
    A.「Testing」は、Excelの用語を教科書等で一般的に用いられる用語に改めます。また、各種検定結果を言葉で説明するとともに、緑黄赤で色表示をします。
    B.「DW_test」は、Excelの回帰分析では出力されないDW比を計算し、その検定結果を表示します。
    C.「Formula」は、回帰モデル式をレポート等に記載する形式で表示します。
    D.「Plots_by_obs_order」は、Excelの回帰分析では出力されない、横軸を観測データの順(時系列順)にした実績値、理論値、誤差の折れ線グラフを表示します。
    E.「My_Tool」は、上記A~Dをまとめて表示します。
  4. なお、ファイルのシート「HELP1」~「HELP4」には、『回帰分析結果の読み方』の解説があります。
  • 回帰分析出力結果カスタマイズ(My_kaikibunseki.xls 186KB)

    ※Excelを開くときに「マクロを有効にする」を選択してください。Excelは初期設定のセキュリティレベルが「高」に設定されているため、マクロを有効にできない場合があります。その場合は「ツール」→「マクロ」→「セキュリティ」で、レベル設定を「中」に変更してください。

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